旋削技術と
リーダーシップを
磨いていく。
*インタビューは2018年9月当時のものです

ミーリング加工と旋削加工を習得

ものづくりに憧れて、城洋に入社しました。最初はミーリング加工の部門で働き、後に旋削加工の部門に移りました。機械加工には公差という考え方があって、たとえば図面と加工後の誤差を100分の1ミリ以内におさめないといけない時もあります。「こんなに厳しい寸法の世界があるんや」と最初は驚きました。

ミーリング加工は回転工具で工作物を加工するのに対し、旋削加工は固定された工具に回転する工作物をあてながら切削する方法で、丸型の製品加工に向いています。

ミーリング加工をようやく習得した頃に、また一から旋削加工を覚えるのは正直大変でした。最初は旋盤という機械の回転軸に誤って工作物を落としたら吹っ飛ぶのではないかと(笑)、ビクビクしながら作業をしたものです。とはいえ、常にリスクを恐れる気持ちや慎重さは、機械加工に必要不可欠とも思います。
今となっては新しい技術に挑戦する機会をいただけたことに感謝していますし、2つの技術を経験できたのはキャリア上での財産となっています。


航空機エンジン部品の製造に成功

旋削加工の部門では、舶用部品である軸結合用のリーマボルトやプロペラ推進軸用ナット、産業機械部品の製造などを幅広く行っています。
「鉄だけ」「アルミだけ」ではなく、チタン合金やインコネルなど様々な難削材を扱ってきた実績を持つのが、うちの機械製造部の強みです。難加工を得意としてきた城洋ですので、私自身も難しい図面が持ち込まれた時ほど、「よっしゃ、乗り越えたるわ!」と気合を入れて臨んでいます。

近年、城洋は航空宇宙産業に参入し、私も航空機エンジン部品を製造する事業の立上げに携わりました。かなりの大型製品なので、ターニングという縦旋盤で加工します。主材料となるチタン合金を扱うのも初めてです。仕上がりの精度も、航空業界の厳格な品質基準をクリアしなければなりません。一筋縄ではいかないチャレンジでしたが、皆さんと力を合わせてやり遂げ、無事に納品することができた時の喜びは、言い表すことができません。


自分らしいリーダー像を探りたい

現在は作業長として、機械加工に加えて2工場の工程管理と新人教育を担当しています。就任したばかりで、リーダーとしての自信や実績は…まだまだこれからです。今まで、人づくりや生産効率の改善など様々な面から生産体制の増強に取り組んできた坂田工場長の背中をずっと見てきたため、自分もそのレベルまで到達したいけれども、「まだかなわないな」という思いもあります。

でも、これだけははっきりと言えます。私は自分らしいやり方で、チームを引っ張っていきたい。上司から言われたことをそのままではなく自分の言葉で伝えたいし、冗談ばかり言っているように思われていそうですが(笑)、話しかけやすい雰囲気づくりを心がけ、本音で話し、相談できる職場環境を築きたい。
後輩や部下には「小林さんに聞いたら間違いない」、上司からは「小林にまかせとったら安心や」と認められるようになりたいです。

城洋では、2019年の操業開始に向けて、鳥取に新工場を建設するプロジェクトが進んでいます。これは間違いなく、城洋の歴史のターニングポイントとなるでしょう。最新鋭の機械設備が導入される予定で、技術者としては楽しみなところです。また、新工場の立上げメンバーとして技術指導や設備導入計画を担う可能性もあると聞いています。それがかなえばすごくうれしいし、自分にとっても大きな成長の機会になると思います。

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