過去、現在、そして未来へ
Story of JOYO

相談役・機械製造部
⻆田 鬨生
機械製造部
村田  廣

さらなる飛躍に向けて

航空宇宙産業に着手

2014年から、弊社は航空宇宙関連事業に新たに取り組み始めていた。グローバル化にともない、航空機産業は今後も大きな成長が見込まれている。航空機エンジン部品の素材としてチタン合金の需要が拡大し、難削材に強みを持つ弊社が注目を集めたのだった。

航空機エンジン部品の加工は高い技術力が要求され、厳しい品質基準をクリアしなければならない。事業としてひとり立ちするには時間がかかると見ていたが、他社にできない技術に受注が集中した。2015年には航空宇宙品質マネジメントシステムの認証を取得し、コンピュータ制御で金属加工を自動で行うマシニングセンターを工場に導入。航空機エンジン部品加工の生産体制を整えてきた。


創立50周年を迎えて

2015年、弊社は50周年を迎えた。弊社は記念行事の一環として、社員の家族を招待して「ファミリーフェスティバル」を開催する。さらに、工場の隣に「厚生棟」を建設し、全社員の昼食の提供を開始した。そう、社員を家族のように大切に想う経営は、豊から城治にDNAとして脈々と受け継がれているのだった。効率だけを重視していたのでは決断できない制度だが、社員の満足度が高まることで得られるものは必ずあると城治は考える。社員が一堂に集まる空間ができたことで、交流が活性化するという副次的効果もあらわれた。


平成28年(2016年)本社の西側に「厚生棟」と駐車場を建設

鳥取に最新鋭の工場新設

2018年に弊社は、鳥取市に新たな生産拠点となる工場の新設を決め、約50億円を投じて建設を始めた鳥取工場が2019年4月から操業を開始した。新工場の位置づけを「生産力の増強はもちろんだが、弊社が次の発展ステージに進むための起爆剤としたい」と城治は意気込む。

新工場では、航空機エンジン部品やHIPシリンダーの生産ラインを整えて増産に備える。HIPシリンダーの生産能力は月600本となる予定だ。その鍵を握るのが、ロボットを活用した自動製造ラインなど、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)を活用した生産体制だ。そうなると、未経験者や女性も無理なく働ける環境が実現する。

また、“メーカーとしての体質強化”をねらい、研究開発機能「LABO」も備える。新合金の加工技術の研究を進めるとともに、航空・医療・IT分野などで需要が見込まれるオリジナルの粉末合金の研究開発と提案を行っていく構えだ。現地雇用や産学連携による地域貢献も視野に入れたこのプロジェクトに、各方面から熱い視線が注がれている。


過去、現在、そして未来へ
Story of JOYO
END

相談役・機械製造部
⻆田 鬨生
会長
⻆田  豊
機械製造部
村田  廣
一覧へ戻る
PageTop